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「二人は生くるにも死ぬるにも離れざりき」ゴッホ兄弟の揺るぎない絆を知るための多機能ウォレット

ゴッホを誰よりも理解し支えとなった、彼の弟・テオ。ゴッホ兄弟の絆を感じるモチーフを落とし込んだ、特別な多機能ウォレットをご紹介します。

本商品の販売は終了いたしました。過去の活動記録としてご覧ください。最新のミュージアム部グッズは【こちら】でご覧いただけます。

みなさま、こんにちは! 歴史が好きな、フェリシモの「ミュージアム部」プランナーのささのはです。
みなさま、こちらの「画家・ゴッホの逸話を落とし込んだイヤアクセサリー」についての記事は、既にご覧いただけましたか?

こちらのnoteでも紹介したとおり、フィンセント・ファン・ゴッホは「ポスト印象派(ポスト印象主義)」を代表する、世界的な人気を誇る画家です。

出典:National Gallery of Art(Collection) 「Self-Portrait」 公式Webサイトより
※掲載作品はパブリックドメインです

伝統にとらわれない表現を探求していたフィンセントは、当時の保守的なサロンや画壇とはそりが合わず、現代の絶大な人気とは裏腹に生前はほとんど評価されることがありませんでした。そして作品だけではなく、彼本人も少々変わった部分のある人だったようで、人間関係でうまくいかなかったエピソードも多数あり……。

中でも、同じく画家である友人・ゴーギャンとの破局は有名かもしれませんね

しかし、そんなゴッホを生涯見放さず、支えた人物がいました。
それはテオドルス・ファン・ゴッホ、フィンセントの実の弟にあたる人物です。

~テオドルス・ファン・ゴッホとは?~

フィンセント・ファン・ゴッホの実の弟、通称・テオ。
経営陣の一人にゴッホ兄弟のおじがいた縁から、美術商の会社・グーピル商会でアシスタントとして勤めはじめ、めきめきとその頭角を現し順調にキャリアアップ。やがては商会の中でも重要な店舗・モンマルトル大通り店の責任者となった。
なお弟と同じくグーピル商会で働いていたフィンセントは、画商の仕事が性に合わず1876年に解雇(あるいは自主退職)され、そんな兄に画家になるようすすめたのもテオだった。

テオは、兄・フィンセントに振り回されながらも、彼の才能を誰よりも信じた一番の理解者でした。
ゴッホが夢見た芸術家たちの共同生活体の設立を応援し、画家・ゴーギャンにアトリエ「黄色い家」に向かうよう頭を下げたのもテオでしたし、精神的に不安定な部分があった兄を支えるべく、パリに暮らす自分がいつでも駆け付けられる距離にある町・オーヴェル=シュル=オワーズの家を探したのも、やっぱりテオでした。
ゴッホの人生の裏側には常にテオの助力があり、彼なしではフィンセント・ファン・ゴッホという人間は存在できなかったと言っても過言ではないでしょう。

出典:The Art Institute of Chicago(The Collection)「The Bedroom」公式Webサイトより
※掲載作品はパブリックドメインです

そんな画家・ゴッホと、彼を支えたテオのエピソードをもっと多くの方に知ってほしい!

そんな想いから、ゴッホ兄弟の絆を感じるエピソードをぎゅっと詰め込んだ、キーポーチやパスケースとしても使用可能な多機能ウォレットが完成しました。

ミュージアム部
ゴッホ兄弟の絆を感じて
ふたりのエピソードをぎゅっと詰め込んだ多機能ウォレット

1個 ¥2,800(+10% ¥3,080)
※本商品は販売終了しています。

ゴッホ兄弟のエピソードを落とし込んだ多機能ウォレットの内部は、2部屋構造。グーピル商会のやり手画商としても活躍したテオが、ゴッホを経済的に支援していたことから、お財布として活躍する作りに仕立てています。

ゴッホは作品制作の必需品・絵の具を買うお金もテオに工面してもらうことがほとんどでした

そしてパリで活動をはじめたゴッホが経済的に行き詰まり、同地で働いていたテオの家に転がり込んだ(=一時期同居していた)ことに発想を得て、キーポーチとしても使えるようにキーチェーンを取り付けました!

なお、さすがのテオも、こだわりが強すぎるゴッホとの共同生活には限界を感じたようで、妹に宛てた手紙では「フィンセントには出て行ってもらいたい……」と苦悩をもらしています

ファスナーの引き手は、ふたりが毎日のように書き送りあっていた手紙をモチーフに。

ゴッホがテオに宛てた手紙は、今も650通ほど現存しているのだとか!

本体生地には、1890年にテオに子供が生まれたことを祝い、ゴッホが描き贈った作品「花咲くアーモンドの木の枝」を想起させる色合いの合皮生地を選びました。兄から贈られた作品のあまりの美しさ、そして穏やかさに感動したテオは、居間のピアノの上にこの絵を飾ったと伝わっています。

テオは生まれた子が決断力と勇気ある子に育つことを願い、自らの兄と同じ「フィンセント」という名前を付けています。画家・フィンセントの喜びはどれほどのものだったでしょうか……!

ウォレットの側面にはアーモンドの白い花に着想を得た、白みがかった青の美しい色合いの生地を使用しています。

正面にはデザインのアクセントとして、アーモンドの木をイメージした型押しを。春先に花を咲かせるアーモンドの木は新しい生命の象徴と言われており、ゴッホが新しい命の誕生をどんなに喜んだかが伝わるようです。

「アーモンドの花咲く木の枝」を贈られた甥のフィンセントはこの絵を生涯大事にし、1962年にはオランダ政府やアムステルダム市の協力を得て、おじであるゴッホの作品を保存する財団を設立しました。

背面にはカードの収納にぴったりのポケットが3つ。スナップボタンで留められるので、安心してカードを収納できます。

リール付きなので、一番手前のポケットにICカードを入れれば改札でのカードのタッチもスムーズにこなせること間違いなし◎

必要最低限の物を詰め込んだら、身軽にお出かけできそうです^^

これくらい入ります!

ゴッホは1890年にフランス・パリ郊外のオーヴェル゠シュル゠オワーズで亡くなり、その約半年後、テオも後を追うようにオランダ・ユトレヒトで亡くなりました。ふたりはそれぞれが亡くなった土地に葬られましたが、テオの没後23年を経た1914年にはテオの妻・ヨハンナの尽力で、テオの遺骨はフィンセントの隣に改葬されています。
そして改葬にあたって、ふたりが並んで眠るお墓を覆うようにツタ(アイビー)が植えられたのだとか……。
そんなエピソードから着想を得て、ウォレットの内生地はツタ(アイビー)イメージの総柄デザインに仕上げています。

アイビーは枯れることなく成長するため、ヨーロッパでは中世より「不変の愛情のシンボル」として親しまれているそうです

眠るふたりを繋ぐツタは、ゴッホの主治医で彼を看取ったガシェという医師の自宅の庭に植えられていたものを、ガシェ氏の息子が移植したものと言われています。
死後20年経ってなお、ゴッホ兄弟ふたりの絆が、彼らを知る人々の中から色あせることはなかったという事がうかがい知れるエピソードです。

この多機能ウォレットが、ゴッホが残した作品の見方が、またひとつ変わるきっかけになりますように。

ミュージアム部
ゴッホ兄弟の絆を感じて
ふたりのエピソードをぎゅっと詰め込んだ多機能ウォレット
1個 ¥2,800(+10% ¥3,080)
※本商品は販売終了しています。


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