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平安女房のように雅に化粧直しができる「衵扇ポーチ」の話

持っているだけで女房気分。ちょっぴり雅なお化粧直しの時間を楽しむことができる衵扇あこめおうぎポーチの登場です。

こんにちは、ミュージアム部の内村です。みなさま平安時代の雅な世界観はお好きですか? 今回は平安貴族女性の気分に浸ることができる衵扇ポーチをご紹介いたします。

平安時代の「女房にょうぼう」とは?

まず初めに「女房にょうぼう」について紹介させていただきます。平安時代、宮廷で働く女官たちのことを総称して「女房」と呼んでいました。

ん?どこかで聞いたことのある言葉ですね……。それもそのはず、現代においても女性のパートナーを呼ぶ際に使われることがある「女房」とは、この平安時代の女房が語源だとも言われています。では女房とは宮廷にてどのような役割だったのでしょうか。

女房の仕事・役割

宮中において女房たちは、基本的に天皇やそのお后さまなど位の高い人物に仕えていました。そこでは貴族子女の教育係や身の回りのお世話、また日々の話し相手、来客があった際の対応など仕事内容は多岐に渡っていました。公私ともに上司のサポートするお仕事のようで、いわば敏腕秘書のようですね。

女房となる女性たちは、天皇家や貴族に仕えて家庭教師のような役割も担うくらいですので、教養があることはもちろん、コミュニケーション能力も求められる、優秀な人物が選ばれていたようです。

女房の装い~色のかさねが美しい「十二単じゅうにひとえ

1929年制作, 上村松園展 没後50年記念 美の精華 (朝日新聞社事業本部大阪企画事業部, 1999年)より

女房たちは、「唐衣裳からぎぬも」(「十二単」とも)という宮中の正装に身を包んでいました。
十二単では四季をイメージした名称の「色のかさね」を用いているのも特徴のひとつ。美しい十二単ですが、重さはなんと約20kgもあったそうです。

女房たちの必須アイテム~「扇」

女房にとって欠かせない道具のひとつが扇です。女房たちが持つ「衵扇あこめおうぎ」と呼ばれる扇は、ひのきの板を薄く削ったものを扇状にまとめて胡粉を塗り、吉祥柄が描かれている華やかなものでした。

1937年制作, 上村松園展 没後50年記念 美の精華 (朝日新聞社事業本部大阪企画事業部, 1999年)より

女房たちは衵扇を使って宮中行事の作法をメモしたり、物の受け渡しに使用したりしましたが、顔を隠すためにも使われたのだそうです。これは当時の貴婦人は、夫や親兄弟以外の男性に顔を見せる文化がなかったことも理由のひとつだといいます。

衵扇ポーチのこだわりポイント

そのような平安の貴族女性の必須アイテムであった「衵扇」を、今回はポーチにしてみました。

吉祥モチーフたっぷりのデザイン

衵扇ポーチには平安時代ならではの吉祥モチーフがたくさん描かれています。表面には「松」「竹」「梅」「金雲」を描いています。

裏面には「蝶鳥文ちょうちょうもん」と呼ばれる吉祥柄をパターン化してレイアウト。外側も内側も平安らしさ全開です!

内側には手ごろなサイズのミラーも付いているので、ちょっとしたお化粧直しにも便利です。

内側に付いているメッシュポケットには、細々したものをまとめて収納可能。メッシュポケット自体も取り外しができるので、用途に合わせてお使いいただけます。

平安の時代から時を超えて、令和の日常にちょっぴり雅なお化粧直しの時間をお楽しみください。

ミュージアム部 平安の女房気分を楽しめる衵扇ポーチ
1個 ¥2,800(+10% ¥3,080)

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