桜にまつわる素敵なジンクスを、時計で表現

こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。

このブログでは、「ストーリーのあるモノと暮らし」をテーマにした『Stories』の新カタログから、物語のあるアイテムをピックアップしています。

『Stories』シリーズは、誰かの「こんなの欲しい」をカタチにしています。ひとつひとつに物語を秘めた、特別なものばかり。その物語は、手にした人のもとで、また新しい物語をつむいでいきます。この春は、毎日をちょっと素敵にする「春まじない」をテーマにセレクト。春から始まる毎日をイメージしながら、あなただけの物語を見つけてください。

今回は、桜のびらをイメージした腕時計をご紹介します。桜にまつわる言い伝えはいろいろありますが、中でもときめくのが「花びらが落ちる前に、両手でつかまえられると願いが叶う」というもの。そんな桜の花びらをイメージした時計を、『Stories』シリーズで大人気の藍月時計を手掛けた金沢の時計工房と一緒に作りました。

日本画家の監修で、「桜」を文字盤に表現

桜の花びらみたいな時計の立役者は、金沢の時計工房のアートディレクター牛島孝さん。日本画家としても活躍されている牛島さんの監修で、この素敵な時計は完成しました。

アートディレクターでもあり、日本画家でもある牛島さん。こちらの想いを汲み取って、カタチにしてくれるすごい人。

桜の花びらを思わせる淡いピンクの濃淡は、「溜塗(ためぬり)」という技法で表現。絵具を含ませた平筆をひと塗り、やりなおしのきかない繊細な作業で仕上げます。しかも、ピンクを薄く仕上げるのは非常に難しいそうです。「文字盤の下地は純銀のメッキがかかっていて、そこに透明度の高い絵具を塗ることで、その銀が透けて輝くんです」と牛島さん。桜の花びらを表現するために、本当に細かいところまで考えられています。

純銀メッキを施した文字盤に、絵具を平筆でのせる「溜塗」で着彩。濃淡の出方がひとつずつ違うのが魅力です。

透明感のある絵具が描き出す美しいグラデーションは、吸い込まれそうな美しさ。同じ絵具を同じように塗っても、水の量や乾くときの温度・湿度などで、濃淡の出方が異なります。だから、どれも二つとして同じものはありません。お届するのは、世界にたったひとつの時計です。

本当の桜の花びらのように色差がでるのが愛おしい文字盤。どんな花びら色が届くかは、楽しみにしていてくださいね。

数字も、ひと文字ずつ職人さんが手作業で刻んでいきます。この小さな文字盤にひと文字ずつ刻むのは、至難の業。手書きならではの、どこかあたたかみのある表情が魅力です。

文字を刻む職人さんの前職は、歯科技工士!細かい作業もお手の物、下書きなしで数字が刻まれていきます。

最後は、時計の針を取り付ける作業に移ります。文字盤の色付け、数字入れ、針の取り付け、この3つの工程が特に慎重になるところとのこと。職人さんの制作現場も見せていただきましたが、緊張感が私たちにも伝わってきました。

長針、短針、秒針を取り付ける作業。小さな文字盤に、小さな針。ひとつひとつ慎重に、丁寧に取り付けていきます。

手もとをほっそり、華奢に見せる効果も

桜色の文字盤に合わせて、牛島さんがレザーベルトをコーディネイト。大量にあるベルトの中から、スワンホワイト色とバンビブラウン色の2種類をセレクトしてくれました。(ちなみに牛島さん、工房内にある全材料、職人さんの得意分野、専門機器の特徴をすべて把握されています)

スワンホワイトは、桜色との鮮やかなコントラストがお見事。ピンク×ホワイトの色合わせは、不思議な存在感がありますよね。さりげないのに、ハッとするほど印象的です。

バンビブラウンは、桜色と相性の良い上品なカラー。手もとにナチュラルになじんで、優しい雰囲気を醸し出します。あたたかみのある組み合わせが素敵です。

そして、時計の針にもご注目。文字盤とベルトの色が決定した後、牛島さんがこの時計に合う針を選んでくれました。時間を見るのに一日何度も目にするものだから、小さいけれど大切な部分。本当にいろいろな願いを、美しいカタチで叶えてくれています。

小さな文字盤と華奢なベルトは、手元をほっそり見せてくれる効果も。しぐさまで上品に見せてくれますよ。着け心地もすごく軽くてストレスを感じにくいので、ふだん時計をしない方、時計が苦手な方にもおすすめ。ベルトは付け替えも可能です。

着けた感じが見てみたい!という方は、こちらから。スタッフ・モデル着用動画を今回アップしたので、ぜひ参考にしてください。試着したスタッフの間でも大好評でした!

春から、いいことありそうな予感

春のおとずれを告げる桜は、特別な花。さまざまな言い伝えがあるように、なにか不思議なパワーを感じさせます。そんな桜を小さな文字盤で表現した腕時計は、本当に手首に花びらが落ちてきたような美しさです。

写真では純銀メッキの文字盤のきらめきまではわからないと思いますが、現物はふんわりやわらかなぬくもりある色彩が、光があたることでキラキラと輝くように見えます。桜の花のイメージをふくらませて、美しく表現した時計。本当に、山猫おすすめの逸品です。

春の陽にやわらかく輝く桜の花びらをイメージ。光あふれる、明るい季節の始まりを予感させてくれます。

桜のパワーをさりげなく身に着けて、春からの毎日をハッピーに。新しい毎日を歩んでいくのが楽しみになる、そんな時計です。大切に使って、ぜひこれからの「時」を一緒に刻んでください。

次回は、ギャロップしたくなる!? 駆け回る春にぴったりの馬革ポシェットです。今回お願いした馬革専門のなめし工房もご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!

金沢の時計職人が手掛けた 櫻に見惚れる腕時計〈バンビブラウン〉

1個 ¥20,900(税込み)

金沢の時計職人が手掛けた 櫻に見惚れる腕時計〈スワンホワイト〉

1個 ¥20,900(税込み)

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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