金沢の時計職人が手掛けた 聖なる森の翠色に見惚れる腕時計〈ブラック〉
お申し込み番号:Z47038
1本 ¥20,500 ( +10% ¥22,550 )
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心を癒してくれる、自分だけの「小さな森」を持ち歩く。
加賀百万石の歴史と文化を受け継ぎ、今も伝統工芸が盛んな金沢。こちらにある時計工房さんと、2年ほど一緒にモノづくりをしています。日本職人プロジェクトメンバーも何度か工房にお邪魔しましたが、金沢駅を降りたときの鼓門の迫力には、いつも圧倒されます。
金沢駅に到着!金沢の風景に魅せられたプランナーMOE(右)は、「北陸の冬空」をテーマにした時計を企画したことも。
この工房のモノづくりを支えているのが、アートディレクターの牛島孝さん。日本画家としても活動しておられ、金箔や岩絵の具など、日本画の画材や技法が時計製作にも生かされています。
「見惚れるシリーズ」を支えるのは、日本画家としても活躍する牛島さんの技術と美意識。いつも我々の無謀なリクエストにも、「やってみます」と応えてトライしてくださいます。
中でも、牛島さんの真骨頂ともいえるのが、「溜塗(ためぬり)」という技法。筆に含ませた絵の具を、一筆で文字盤に乗せていきます。水の量や乾くまでの時間によって、ひとつひとつ表情が異なるのが特徴です。初代モデルの「藍月に見惚れる腕時計」は、その神秘的な美しさに魅了される方が続出。異例の大ヒットとなり、現在までさまざまな「見惚れる」シリーズが誕生しています。
これだけ長く製作を続けていても、牛島さんは色を塗るときに「本当に緊張します」とおっしゃいます。色を安定させて、微調整しながら、手作業で仕上げていくのは大変な作業。でもいつも、試行錯誤を重ねて、こちらの想像を超える世界を見せてくださいます。
まったく同じものは作れないのが、溜塗の魅力。文字盤に乗せたときの色味や濃度を細かく調整しながら、一点ずつ美しい世界を描いていきます。
今回は、以前登場した「聖なる泉の翠色に見惚れる腕時計」の新モデル。スクエアの文字盤に幅広ベルトを合わせたバングル風のデザインから、丸い文字盤に細ベルトを合わせたシンプルなデザインになりました。(このバングル風のスクエア時計を愛用しているプランナーMOEと、「これすごく素敵だから、シンプルな丸い文字盤も絶対いいと思います」という話になったのがきっかけです)
同じ溜塗の翠色でも、以前のスクエアタイプは「聖なる泉」を彷彿とさせましたが、今回の小さな丸い文字盤に描き出されたのは、聖域のように静かな「森」。翠色の濃淡が、木漏れ日のきらめきや、だんだん深くなっていく森の雰囲気を表しています。実は下地には純銀メッキが施されており、光が当たる角度によっても表情が変わるのも魅力。本当に小さな文字盤ですが、見つめるほどに、奥深い世界が広がっていきます。
文字盤の着彩だけでなく、文字やフレーム、針の取り付けまで、すべて手作業。繊細な工程を丁寧に重ねて、ようやく完成に至ります。
翠色の美しさをより印象的に際立たせるブラックの本革ベルトは、着こなしをキリリと引き締めてくれます。ほっこりしすぎず、幅広いコーディネートに似合うのが魅力。
繊細なグラデーションで描き出す静かな森の景色は、深呼吸したくなるようなたたずまい。あわただしい日常の中でも、ふと時計を見るたびに、気持ちを穏やかにしてくれます。